Time for Change 変化の時

学園本部 広報室
(2021年度入職・新卒)
大学の学生課で4年間勤務した後、広報室に異動。現在は、学園広報誌を担当し、取材や原稿作成等を行なっています。趣味は旅行とヨガです!

摂南大学 教務課
(2019年度入職・新卒)
中学校・高校の事務室を経て、教務課に配属され授業履修や成績管理業務を主に担当しています。休日は課外活動の指導を行っています。

摂南大学 理工学部事務室
(2023年度入職・新卒)
学部運営、学部HP制作・管理、担当費目の予算執行等を担当しています。趣味は旅行で、街並み散策と食べ歩きが大好きです。

広島国際大学 学部事務室
(2013年度入職・新卒)
教職協働で各学部の事業運営や資格申請業務等を担当しており、新設学科の運営に係る業務フローの構築に注力しています。

所属や内容はすべて2024年10月現在のものです。

本座談会は、大阪工業大学梅田キャンパスにて実施しました。

vol.2

「若手職員から見る
常翔学園」

Q1.
志望理由と就職活動について

大学の4年間、塾講師としてアルバイトをする中で生徒の成長を見届ける機会が多くあり、人の成長に関われる業界がいいなと思ったことが、大学職員を志望した1つ目の理由です。また、家族でもない、教員でもない、「大学職員という立場だからこそできることがある」という点で魅力を感じたことが、2つ目の理由です。

就職活動では、元々民間企業を志望し、海運やインフラ等を中心に活動していました。
企業から、内定もいただきましたが、反応が目に見え、目の前の学生のために役に立てる大学職員へ就職活動を切り替えていきました。民間も見ていたからこそ比較ができたと感じます。

私も学生時代に塾でアルバイトをしていました。そこでは、講師ではなく受付やプリント配付等事務側で働いていました。中学生や高校生と関わることが多かったのですが、大学という教育機関で学生をサポートしたいと思い、大学職員を志望しました。常翔学園は、異なる特色を持つ3大学2中高を設置することと規模の大きさに魅力を感じました。
また、広島出身なので、広島国際大学に馴染みがあったのもあります。就職活動では、大学職員に絞って活動し関西の学校法人を受けました。

就職活動では、元々漠然としていましたが「人の役に立ちたい」ということがベースにありました。就職活動中は凄く悩みましたが、これからの世代を担っていくのは若者や学生であり、そこに携わりたいと思っていたところ、大学職員という選択肢があることを知り、近くで何かサポートしたいと思い志望しました。大学業界は常翔学園しか受けていないですが、内定をいただけて良かったです。

みなさん「人の役に立ちたい」という点で、共通していますね。私は、設置学校の出身で、学生時代にとてもお世話になった事務職員のような人になりたいと思い志望しました。野球部での活動が忙しく、就職活動を始めたのは大学4年生からでした。面接練習をしても、全然話せず焦ったのを覚えています。練習と本番はやっぱり違うので、面接の経験を積んでおくのは大事だと思います。急いで準備した記憶があるので、前もって準備しておけば良かったと思いますね。

Q2.
選考時の思い出について

教育業界に限らないと思いますが、面接では志望動機に限らず幅広く聞かれました。「卒論のテーマは?」、「趣味は何ですか?」等私自身を知ろうとしてくれているんだなと思いました。集団面接やグループ討論では、グループの中での立ち回りを見られていると感じました。グループ討論では、人数が多い中で主張が強くなりすぎず自然にアピールすることが難しかったです。

最終選考は複数の面接官がいて緊張しましたが、取り繕わず自分の言葉で受け答えするよう心がけました。選考の過程では、提出書類から細かく質問されたり、新設学部について調べてなくて面接官に指摘されたり、ヒヤヒヤしたこともありました。それでも、素直に受け入れて次の選考ではきちんと準備して臨むようにしました。企業研究は、必須です。選考終わりに、広島から受けに来られた方と一緒に帰ったのですが、実は今同期として一緒に働いています。

グループ討論が、一番印象に残っています。グループ討論を受けるのは、常翔学園が初めてでした。控室での待ち時間には他の受験者も緊張していて、私から声をかけて雑談しチームの空気感をつくるように意識しました。そのおかげで、討論中もスムーズに進めることができたと思います。また、進行役を務めようと決めて準備し、当日の役割分担の時には立候補して務めたことも印象に残っています。議題の目的を押さえ、チームでの意見をまとめるために全員になるべく意見を聞きながら進めることを意識しました。自己評価ですが、初めての割には頑張れたと思います。

私は、広島採用で応募していたのですが、選考によっては広島会場があったので非常に助かりました。選考回数は多いかもしれませんが、選考を通じて学園への理解を深めることができましたし、自分自身を伝えることができたと思います。

Q3.
入職前にしておいた方が良かったこと

ExcelやWordといったOfficeソフトは使える方がいいですね。資格では、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)が実用的だと個人的には思います。基本知識を押さえていれば、業務の中で派生させていくことで複雑な関数や機能についても覚えていけるかなと。入職後の躓きを少なくすることで、スムーズに対応ができますし、戦力に近づけると思います。

パソコンは事務業務で必ず使うので、慣れておくといいと思います。もう1つ大事だと思っていることは、出身大学の事務職員の方がどういう対応をしているのか見ておくことです。
課外活動のルールや図書館の居心地の良さ、チラシの置き方等なんでもいいです。そういった視点でみると見え方も違ってきますし、入職後比較情報として活用できます。

やはり一番は、教育業界を知るということです。自身が志望する大学の情報はもちろんのことですが、今後業界を取り巻く環境がどのように移り変わっていくのか、また、国や行政が高等教育機関に対してどのような政策を施行しているのか等、もう少し広い視野を持って勉強していれば良かったなと思います。知っていれば、課題や大学職員として挑戦したいこと等をより深められるでしょうし、他の方との差別化にもつながっていきます。

Q4.
入職前後のギャップについて

学部事務室で勤務していますが、配属を知った時は教務課や学生課のようにカウンターに学生が来て対応することが多いと思っていました。実際は、あまり学生は来ず、教員や業者(企業)、他の部署の方とやり取りすることが多いです。また、学部事務室での業務を通して、学生時代に授業で使っていた物品等、当たり前に用意されていたものは職員の方が手配してくれていたものだったのだなと実感しました。

私は正直、思ったとおりでした。というのは、入職前に採用前研修があり、ある程度働く上での心構えを持つことができていたからだと思います。最初は研究支援の部署に配属されたのですが、どんなことをするのか見当もつかなかったです。とはいえ、学生課や教務課だったとしても覚えることはたくさんありますし、どこでもゼロスタートは変わらないです。割り切って考えるしかないと思っていたので、ギャップはありませんでした。入職後も異動がありますし、うまく切り替えてやっていきたいですね。

入職前は「事務」という⾔葉から定型作業が主な仕事だと考えていましたが、実際は多岐に渡ります。現在は、特に学生対応や業務の効率化にやりがいを感じています。定型作業の効率化や業務全体の改善提案等をする中で意外と上手くできたり、効果が見えたりするとどんどん広げたくなります。また、資格勉強が実際の業務に役立った時の達成感も、非常にやりがいを感じる瞬間です。去年は資格を2つ取得し、学園からの補助(資格取得支援制度)も受けました。

Q5.
先輩や上司との関係について

学部事務室は、年代の離れた先輩職員や上司が多いのですが、皆さんとても優しく接していただいています。他の職員が退職される時には皆で泣きながら送り出しました。チームの絆があり面倒⾒の良い方が多い環境です。また、階層別研修が充実しているため、研修を通じて、普段の業務では関わりのない先輩職員との人脈も広げることができます。

面倒見が良い先輩・上司が多いと思います。自分の意見に対して、先輩・上司より様々な視点でのアドバイスや問題提起をいただけますし、些細なことでも相談によく乗ってもらっています。どこに就職しても同じだと思いますが、世代や経験、立場も異なると共感できない部分もあるかもしれません。そんな時は、良い部分は見習って吸収して、違うところは理解して折り合いをつけることも大切だと考えています。後輩への指導にも上手く取捨選択しながら取り入れていきたいです。

私もすごく良い方々に恵まれていますね。最初の3年間は学びが多くありました。できることが増え、任せてもらう範囲が広がる中で、壁にぶつかることもありましたが、仕事はチームとしてメンバーと一緒に仕事を創っていくものなので、自分がすべきこと、相談すること、お願いすることを整理しながら取り組むことで、関係構築や団結につながっていくと感じています。今の部署も、挑戦できる環境と相談しやすい雰囲気で、ありがたいです。

2024年4月に異動しましたが、上司は私自身の伸びしろに期待してくれていると感じています。教えてもらうことも大切ですが、まずは自分で考えて、調べて、確認しながら実践していく。そうするとやっぱり覚えるのも早いです。これまで、他の方に仕事を教える時は1から10まで教えないといけないと思っていました。けれども、なんでも教えて答えを示すだけでは人は育たない。そういう意味で、今は仕事を任せてもらい、成長を期待されていると感じています。

Q6.
印象に残っている業務または意外だった業務について

コロナ禍での業務が印象に残っています。当時は、今とは別の部署で教務係を担当していました。大学への入構制限がかかる中、厚生労働省等各省庁の通達を踏まえて大学の授業方針を策定したり、学外実習を学内実習に切り替えたりと常に翻弄された覚えがあります。前例がないことでしたが、教職員一丸となり協働することで乗り切ることができました。ピンチはチャンスと言いますが、それまで対応が難しいとされていたことも、変えることができるチャンスと捉え、取り組んだ結果だと思います。

2年目でまだまだ経験が少ないですが、工学系数学統一試験(EMaT)成績優秀者表彰式の実施が印象に残っています。表彰式を年度末に執り行うのですが、表彰される学生への案内、教員や他部署との調整、表彰状作成、会場予約、物品の借用等すべての準備を行いました。作成した表彰状の氏名に誤りがないか、対象者への案内漏れがないか等慎重に作業を進めました。年度末の決算処理や新年度の準備等に追われ苦労しましたが、この経験が必ず成長につながると考え、前向きに取り組みました。

学生課で企画の立ちあげからメイン担当として携わった、学園祭でのキャンドルナイトです。地域の商店街と交渉してキッチンカーを招致したり、国土交通省の許可を得てドローンで撮影したりと前例がなく苦労しましたがいい経験になりました。安全面の確保や意見調整等、一筋縄ではいかないこともありましたが、学生の力も得ながら成し遂げました。イベント業務はアクシデントがつきものなので、対応力も身につき成長できたと思います。事務処理ではミスの無い守りの姿勢が大切ですが、⼊念に準備し勝算が⾒込めるようにして新しいことに挑戦する攻めの姿勢も意識しています。

Q7.
挑戦したい(している)業務について

様々な部署があるので違う業務を経験してみたい気持ちもありますが、今は担当業務を極めて学部事務室でより深い業務を担当できるようになりたいです。部署を異動すると、転職したかのように業務内容が異なるとも聞いたことがあります。少しでも不安な部分を減らせるよう、業務を通して様々な知識を付けていきたいです。

まだ3部署しか経験していないので、配属されたことがない部署の業務に携わってみたいという気持ちが強いです。部署によっては「自分に務まるかな?」と思うこともありますが、特に情報システム部門にも興味があります。何歳になっても学び続けることが必要だと思いますし、色々な部署を経験して自分の得意なことや将来やりたいことを見出し、キャリア形成につなげたいと思っています。また、業務以外でもアンテナを張って多様な知識を積極的に取り入れて、自分自身をアップデートしていきたいと考えています。

2024年4月に教務課に配属され、主に学生の履修や成績の管理を担当しています。担当業務については徐々に理解が深まってきましたが、教務課の業務は幅が広いです。私はまだ全体の20%ぐらいにしか関われていません。担当外の業務についてはまだまだ分からないことが多いので、試験の実施やカリキュラム等積極的に関わっていきたいと考えています。

Q8.
ワークライフバランスについて

とても働きやすい環境だと思います。月の上限回数は決まっていますがテレワークや1時間単位の時間休の取得ができますので、上手く活用して効率的に時間を使えていると思います。また、部署の状況や担当業務に支障がないよう調整しながら、年次有給休暇も取得できています。今年の夏は、韓国・シンガポール・香港と3か国に旅行に行きました。仕事の段取りをきちんとして、慢性的な残業にならないようにメリハリをつけて仕事を進められるよう工夫しています。

学部事務室では子育て中の職員も多く、学校行事やお子さんの体調不良等で年次有給休暇や看護休暇を取得しながら、仕事と家庭を両立されています。日ごろから誰が休んでも他で対応ができるように、情報共有や仕事のやり方を考えて、協力し合える環境を作ることも大切だと思います。

資格の勉強に取り組みながら、趣味の時間も積極的に確保しています。入職後、マイクロソフトオフィスペシャリスト(MOS)やITパスポート等の資格を取得しました。毎日、短い時間でもいいので継続して勉強することを意識しています。特に休日には、朝に資格対策等勉強することで頭が活性化され、それ以降の時間を活発に過ごせていると感じています。また、身に着けた知識が業務で活かせると、モチベーションも上がりますね。

わたしのChange

仕事では、踏ん張って乗り越えることが 必要になることも少なくありません。 だからこそ、仕事はチームでするもの。

急速に変化する時代の中で、 助け合いと変革の精神で課題解決を 図っていきたいです。

大学職員は、学生の成長に 直接携わることができる貴重な仕事です。

学生の成長を支えるのは教員だけでなく、 大学職員も非常に重要な役割を果たしています。

大学職員の仕事という枠を 広げていきたいと思っています。

「大学職員」という仕事は、 「THE事務」のような固いイメージが あるかもしれません。

しかし、実際は多種多様な部署があり、 良い意味でイメージが変わりました。

「学びたい」という意欲を大学職員という 立場から支え、これからの社会の変革を担う 人材育成に携わっていきたいです。

少子化が進む中、大学間の競争が 激しさを増していくことは確実です。

その中で、2022年に学校法人常翔学園は 創立100周年を迎えました。

次の100年に向けて「選ばれる学校」 になるために、常にアンテナを広げて 教育を変えていく仕事に貢献したいです。